色の話

オフセット印刷においてカラー印刷は基本的にはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色で表現されます。逆に言えば、CMYKの4色であらゆる色を表現しようとするわけですから、自ずと限界があります。目で見る実物の色と印刷で表現される色とは決定的な違いがあることを理解すべきです。

減法混合と加法混合

三原色

オフセットの印刷物は4色のインキを使用して表現されますが、インキを混ぜ合わせて色を作っているわけではありません。オフセットのインキは半透明をしていて、重ねて印刷すると下のインキの色と重ねたインキの色が混じり合っているように見えます。このようにインキを重ねて発色することを減法混合といいます。

印刷がデジタル化される以前は、特殊な場合を除いて網点の濃度は10%刻みでした。したがって、各色0~100%の11階調で色の表現がなされていました。ところがデジタル化により、1%刻みで表すことができるようになったことで、各色101階調が可能になりました。

ちなみに、液晶テレビやブラウン管のように、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の光を使って色を表現することを加法混合といいます。RGB方式はレッド、グリーン、ブルーをそれぞれ256段階(0~255)の濃淡に分け組み合わせるため、R155,G17,B201などと表記されます。したがって、再現できる色の数は256×256×256=16,777,216通りとなります。

オフセット印刷の色指定

シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)それぞれに数字を与えます。例えば、シアンとマゼンタを100%重ね合わせる場合は、C100+M100、或いはC100% M100%などと指定します。印刷前段階がデジタル化されたので、色指定も1%刻みで行えるようになり、理論的には104,060,401色が表現できますが、印刷時のインキの盛りで数%は軽く上下するので、細かく設定するのは現実的ではないようです。

Webの色指定

Web上では、ディスプレイ装置の物理的制限から、光の三原則であるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)それぞれに16×16=256階調(16,777,216色)しか表現できません。表示方法は、0~F(0~9、A~Fの16進法)を使い、#65AADDなどと記載します。#の次の2桁がレッドを3,4番目はグリーンを下2桁はブルーを示しています。

下の色表示はシアンとマゼンタを2%上げ下げしたものですが、ディスプレイ上ではほとんど同色に見えると思います。

CMYK表示Web表示
C60+M20#65aadd
C62+M18#5cabdf
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